語るに落ちた2018年12月01日

朝日新聞のWEBRONZAの記事「安倍首相がその場しのぎで急ぐ防衛大綱改定」(2018年11月30日)に

「10年程度の期間を念頭」とされた今の防衛大綱を5年間の前倒しで改定する理由を、安倍晋三首相はこう語る。

「この5年あまりで我が国を取り巻く安全保障環境は、格段に速いスピードで厳しいものとなりました」

「新たな防衛大綱ではこれまでの延長線上ではない数十年先の未来の礎となる防衛力のあるべき姿を示します」(10月の自衛隊観閲式での訓示)

 語るに落ちてはいないか。

 今の防衛大綱は5年前の2013年末に安倍内閣が閣議決定したものだ。それが、「これまでの延長線上」であり、作った時点で「我が国を取り巻く安全保障環境」の変化を見通せていなかったと、自ら認めたことになる。

とあった。

さもありなん。

外国人労働者の受け入れを拡大する入管法改正案が参議院で審議中だが、その主旨説明で、安倍首相は「人手不足の状況は深刻で、問題への対応は待ったなしだ。早急に新制度を実施する必要がある」(産経新聞)と述べたそうだ。しかし、少子高齢化は40年ほど前から指摘されていたし、介護分野での人手不足は少なくとも7年ほど前から言われていたし、農業従事者の高齢化や担い手不足は少なくとも8年ほど前から言われていた。しかも、それを深刻化させた要因の一つとして、東日本大震災の復興事業が進む中で東京オリンピックを招致したことが指摘されている。

政策は支持率を上げるためでしかなく、拙速で一貫性がなく泥縄式。理由はすべて後付け。失敗した政策を改めるときは「新しい考え」と強弁する。安倍政権は、かくも無能な政権である。それを支持する国民は、さらに無能と言うべきか。