軍事基地2017年05月14日

今日の朝日新聞に「基地問題、知らなさすぎる? 沖縄と本土の『温度差』は」(2017年5月14日05時24分)という記事が載っているのを見て、ふと、昔のことを思い出した。

横浜線に乗って北上する。窓外にはどこにでもありそうな町並みや丘陵が流れていくが、相模原付近になると線路脇にフェンスが長々と続いて目を引く。フェンスには侵入を禁ずる表示、建物はフェンスから離れて配置されており、その間に植栽はほとんどなかったと思う。牧歌的な「横浜線」には似合わない排外的雰囲気を強く漂わせているのは、言わずと知れた米軍基地だ。横浜の人家ひしめく町と八王子の緑豊かな丘陵を結ぶ横浜線の中程にあるフェンスは、強烈でおぞましい違和感を懐かせる。ここは日本なのかと思わせる光景である。

町田市に暫く居たことがある。その真南10キロ程のところに厚木基地があり、時たま、航空機が上空を飛行する。時たまではあるが、聞かされるその轟音は実に凄まじい。単に音量が大きいということではなく、はらわたに響くような音質なのだ。レーシングカーや暴走族の爆音などまるで子供騙しである。軍用機を飛ばしている側に言わせれば、人々を守るためとか、騒音より性能が大事と言うのだろう。軍というものの独善性を思い知らされる時である。

沖縄本島は細長い島で、縦方向には100キロ程あるが、横幅は10数キロしかない。そこに多くの米軍基地がある。

米軍に限らず、軍というのは、その性質上、本質的に独善的である。そういう存在が隣にあるということの苛立ちは、いかばかりか。その上、自国政府もまた独善的ときては...

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
1 + 1 = ? (半角でお答えください)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mycupoftea.asablo.jp/blog/2017/05/14/8558079/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。