似たもの同士2017年05月20日

トランプ米大統領が中東訪問に出発したとNHKが伝えた(5月20日 5時17分「トランプ大統領 初の外国訪問 中東に向け出発」)。少々長いが、冒頭を引用する。

アメリカのトランプ大統領は、日本時間の20日朝早く就任後、初の外国訪問の最初の目的地、サウジアラビアに向けて出発しました。まず中東を訪れることで前政権の下で冷え込んだ同盟国との関係を立て直したい考えですが、去年の大統領選挙などをめぐる疑惑への追及が強まるなかでの訪問となり、成果を示すことで批判を和らげたいものと見られます。

トランプ大統領は、19日午後、日本時間の20日朝早く、就任後初めての外国訪問のため、首都ワシントン近郊のアンドリュース空軍基地を専用機で出発しました。

大統領は出発前、みずからのツイッターに「いよいよ重要な外国訪問が始まる。アメリカの国益をしっかりと守る」と書き込み意気込みを示しました

これを見て思うのは、安倍首相の行動との類似である。現政権の訪米(2013年2月)は東南アジア(2013年1月)の後だったが、前政権での日米関係悪化を修復するという趣旨では一致する。前政権の「失敗」を強調し、それにより失った関係を「挽回」したと演出することで点を稼ごうというのだ。内政での失敗を外交で誤魔化すのは、古今東西、政権の常套手段である。

国益を強調するのも同じだ。同盟関係を強化しようというのなら、せめてウィンウィンとして強調すべきだろう。徒に国益を主張するのは「道義国家」(稲田防衛大臣の発言)にもとるではないか。

また、虚偽の主張を alternative fact と言いくるめる米政権だが、安倍政権も言い換え・強弁が得意だ。曰く、「女性の活躍」(実は勤労報国隊)、「新しい判断」(実は失敗)、「平和安全法制」(実は自衛隊の軍隊化)、「テロ等準備罪」(実は共謀罪)、「文書は存在しない」(実は存在)、「日本は法治国家だ」(実は少数者切り捨て)、「指摘は当たらない」(実は批判無視)「憲法改正で高等教育を無償化」(実は目くらまし)……

浅慮で唯我独尊的なところも同じ。トランプ米大統領について冷ややかな目で見ている日本人は少なくないと思うが、5月のNHK世論調査の内閣支持率は51%。「隣の芝生は青い」の逆バージョンで、「安倍政権はあれほどひどくない」とでも思っているのだろうか。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
1 + 1 = ? (半角でお答えください)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://mycupoftea.asablo.jp/blog/2017/05/20/8567960/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。