図鑑と経済2017年04月16日

今、図鑑の出版がブームなのだそうだ(朝日新聞、2017年4月16日05時00分「(文化の扉)世界に誇る図鑑大国 スマホ連動・特定の虫だけ…作り多様」)。同記事図版のグラフを見て、ちょっと面白いと思ったので、グラフにある数字(出版科学研究所の統計のようだ)を改めてグラフにしてみた。

出版点数の推移を見ると、2008年から2010年にかけて増えた後、2013年まで減少傾向、その後はまた増加している。2008年と言えばリーマンショックの年。経済は悪化したが図鑑の出版点数は伸びている。2010年から2012年は民主党政権時代で、図鑑の出版点数は減少。安倍政権になってまた増加している。

図鑑の出版点数と世情に直接的な関連があるとも思えないが、穿ってみれば、世の中の先行きが見えなくなると、現実から逃避する傾向が強まり図鑑が売れる、ということなのかもしれない。だとすると、安倍政権は、世の不安を煽っているだけ、ということになるだろう。確かに、「この道しかない」(自民党)などと言われては、将来より足元を見つめてしまうし、「希望がゆきわたる国」(公明党)と聞かされたら、お零れをやるから口を開けて待っていろ、と言われているような気になる。お先真っ暗なら、プチ贅沢で図鑑を買って、趣味の昆虫や鳥を見て遣り過ごすのが庶民の知恵、ということか。