2007年参院選を巡って2007年08月04日

県ウェブページ掲載の2007年8月3日の知事会見から

(田中前知事が参院選で当選したことについて聞かれて)まあ問題は、長野県関係国会議員として、いろいろな意味でご指導をいただくかどうかってことにつきましては、大変申し訳ないですけれども、まだそういう問題考えてみたこともなかったんで、よくこれまでいろいろお世話になっている、ご指導もいただき、またご支援も頂戴している県選出国会議員の皆様ともよくご相談をしてみませんと、まあ一人ひとり、何て言いますか、県選出国会議員と県庁のお付き合いの仕方というのは、どちらかというと県選出国会議員にお集まりいただいて、いろいろご指導を頂戴するというような形が多いもんですからね、それはご案内のとおりであります。そういうところでどのように遇するのか、この辺も率直に言ってよく分からない、というのが本音であります。そんなことで取りあえず。

(川上村での選挙違反事件について聞かれて)以上でお答えはしたと思うんですが、せっかくそのことに触れていただいたので、ちょっと感想を申し上げますと、さっきから交付税のお話が出ておりますけれども、長野県が交付税、予想よりも減ったんですが、実は川上村が確か市町村の中で一番減っているのかな、というようなことで、私はやっぱり川上村に限らずですね、やっぱり、その市町村レベルで地方自治を担っていらっしゃる、責任を感じていらっしゃる方々が、この非常に苦しい自治体の経営の担い手として、藁をもつかむような思いでですね、いろいろな選択をなさったということには、率直に申しまして非常に同情を覚えます。それはもう、地域の住民のためを思い、それからご自分がそれなりに関わっている市町村の経営を考えて、少しでも良かれと思って行動された。そういうことで、私は、それを何て言いますか、ただ非難するという心境にはなかなかなれない。というのが本音のところであります。

 相変わらずの一知半解ぶりだ。そもそも県選出国会議員をどう遇するかなど、どうでもいい話だ。国会議員は地方の利益代表ではなく、選挙区あるいは全国の国民の意見を代表する者のはずだ。国会議員が、そのために地元を訪れ意見を収集するというのならわかるが、県あるいは国民が何故国会議員の指導を受けねばならないのか。やはり、知事の頭はいまだに明治時代にあるようだ。

 選挙違反に対する同情も、何をかいわんやだ。この同情、要するに、選挙での応援をたてに国政を地元に有利に進めさせるという利益誘導・地域エゴに他ならない。就任前後には、国から補助金を沢山取ってくるといった主旨の発言もあった。どうして、こんな発想しかできない者が県知事などをしているのだろうか。国会議員や国家公安委員長をやらせるより、害は少ないかもしれないが。