アベノミクスで経済は回復しているのか2017年11月17日

安倍政権の独善的行動様式と浅薄な政策にも拘わらず、先の衆院選でも自民が大勝した。一国の政治は民度の反映であるから、日本国民はその程度、ということなのだろう。ところで、アベノミクスはどうなったのだろう。華々しくぶち上げてから満5年になろうとしているのだから、そろそろ経済学的な評価が出てきもよさそうなものだ。安倍政権の強権的体質に恐れをなして、沈黙しているのだろうか。

だからというわけではないが、「世界経済のネタ帳」というウェブサイトのデータをグラフにしてみた。上のGDPのグラフで、2017年の数字は推計値、下の輸出入額のグラフで、輸入額と輸出額の太線はドルベースの金額を年間の為替レートで形式的に円換算したものである(スケールを合わせるために100で割ってある。右目盛り)。

GDPのグラフを見ると、1990年代以降の、いわゆる失われた10年とか20年とかのプラトー(高原)状態が顕著だ。その後、2008年秋のリーマンショックで落ち込み、2009年から回復に向かう。2011年の東日本大震災で若干落ち込んではいるが、改善傾向は概ね変わっていない。印象的なのは、購買力平価によるGDPである。購買力平価の算出法についてはいろいろな意見があるようだが、それはさておき、1980年から2017年までほぼ一直線、リーマンショックでわずかに落ち込むが東日本大震災でもさしたる変化は見られない。民主党政権の登場にもアベノミクスにも動じる様子はない。1980年以前はどうだったのか、あるいは、他国でも同じ傾向なのか、調べていないが気になるところだ。輸出入を見ると、輸入の傾向は、形式的な円換算で見ると、2009年以降さして変わっていない。2012年の凹みは東日本大震災の影響だろ。しかし、アベノミクスの影響は見られない。輸出額を円換算で見ると、東日本大震災の影響が大きいが、これもアベノミクスの影響は希薄だ。為替レートとの連動を見ると、円安の歩調と比べて輸入はキツく、輸出は緩やかである。

果たして、アベノミクスに効果はあったのだろうか。