槿花 ― 2024年08月30日
我が家の庭に木槿の木がある。大きな白い花を付け、定かではないが「大徳寺白」と思われる。花弁の中心部まで白く、クリーム色の雄蕊が軽いアクセントになった清楚な花である。十数年も前に植えた木で、二階にも届く高さに成長し、毎年多数の花を付ける。
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「ムクゲ」をウェブで検索すると、個人や組織のサイトが多数ヒットし、大概の場合「一日花」としている(その文言を見ると、孫引きが多いような印象がある)。一方、岡山理科大学植物生態研究室の「植物雑学事典」には数日咲いているとある。
何の本であったか、図鑑であったか忘れてしまったが、花は1日しか開花しない一日花であると記されていた記憶があった。その記憶のままに十分に観察せず、そのように記載してしまったが、「数日咲いています」とのご指摘をIYさんからご指摘いただいた。以前から、咲いている花数と落下している花殻、そして蕾みの数が合わないことは気になっていた。一日花であれば、つぼみと開花している花、落下してしまった花の数がほぼ一致するはずであるが、それほどの数落ちているわけでなく、つぼみがたくさんあるわけでもない。数日咲いておれば、納得である。IYさんのご指摘に深謝です。
木槿の花が短命なのは確かだが、引用にあるように落花が少ない印象も確かに受ける。そこで、庭の木槿を二日連続して写真に収め、比較してみた。すると、一日で萎んでしまう花もあるようだが、少なくとも二日は咲いている花もあった。木槿の花は朝顔のような一日花ではないようである。
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「槿花一日の栄え」という言葉がある。「槿花」は木槿の花または朝顔の花を指すという。白居易の詩に基づく表現だそうだが、果たして白居易が想起したのは木槿だったろうか。それとも、朝顔だったろうか。コメント
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