消費税増税とインフレターゲット2018年10月21日

現在8%の消費税は来年10%に増税される予定になっている。しかし、前回の増税で駆け込み需要の反動により景気が悪化したことに懲りて、安倍政権は、あの手この手を繰り出して、あたふたと対策に乗り出している。一案として、増税分をポイントで還元するのだとか。過去、前言を翻して繰り返し延期し、今回は実施すると見得を切っても、増税分の還元は増税延期と同じことではないか。しかも、徴税と還付のコストが増えるだけ。また、低所得者対策として食料品などについては8%に据え置くという。

ところで、現安倍政権発足以来掲げられてきたが未だに達成されていないことの一つにインフレターゲットがある。その論によると、経済には2%程度のインフレが好ましいのだそうだ。しかし、消費税の2%増税で低所得者対策が必要というのなら、2%のインフレ政策にも低所得者対策が必要なのではないだろうか。そういう対策を用意しているとは、寡聞にして知らないが。

インフレターゲットというのは、この先価格が上がるのなら今のうちに購入しておこうという心理に働きかけて消費を促すものだとか。要するに、駆け込み需要を常態にするということのようだ。ならば、消費税も小幅にして毎年増税したらよかろう。25%の国もあるのだから、たとえば20%まで毎年1%ずつ増税するということにしたら、駆け込み需要は平準化し「反動」はないだろうし、インフレターゲットが目指す「今のうちに」という心理も生まれるだろう。

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