ゴア氏の省エネ住宅に思う2008年01月14日

 米国のゴア元副大統領の自宅は最高レベルの省エネ住宅だそうだ。氏は地球温暖化問題に関する活動でよく知られ、その活動で2007年のノーベル平和賞も受賞したが、自宅のエネルギー消費量が膨大だと批判もされていた。省エネ化は、そうした批判を封じるためのようだ。
 こういう話を聞くといつも、ちょっと違うのではないかと思ってしまう。米国という国は、飽食の限りを尽くす一方で薬物やフィットネスクラブでスタイルを保とうとしたり、鎬を削るような競争をしつつ精神分析医に通ったり、問題の本質を見ずに力で解決しようとするところがある。西洋文化には自然に対峙し押さえ込む発想があるとよく言われるが、建国して200年しか経っていない米国では、そうした発想が強く出るようだ。どこかで読んだ記憶があるのだが、南極にある日本や英国の基地はかなり質素だが、米国の基地は巨大で本国同様の快適な環境なのだそうだ。まるで、山小屋で風呂を要求する昨今の中高年登山愛好家のようではないか。自宅を断熱化したり、再生可能エネルギーを利用したりする前に、なぜそんなに大きな住宅を必要とするのかを顧みるべきではないのか。東洋流の、自然の一部として生きるという在り方こそが求められているように思う。

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