安い労働力 ― 2008年02月27日
今、日本の業界は国外の安い労働力に頼っている。国内では技術研修生が安価な労働力として働き、海外では現地の安い労働力が日本製品を製造している。研修生が実際に技術を研修し自国の目標としたくなるような環境で働いているのなら、あるいは、地産地消としての海外展開なら、それもよかろう。しかし、実態は、単なる安価な労働力が欲しいだけのことが多いようだ。そんな実情を報道などで聞くと、暗澹たる思いがしてくる。
途上国の存在を前提にしたビジネスは、詰まるところ、弱者を利用したビジネスであり、本質的に永続性はない。進出した途上国が発展すれば、別の途上国を探さねばならないからだ。いずれ途上国がなくなれば、今度は途上国を作り出そうとするだろう。あるいは、途上国の発展を阻止するだろう。
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